東京・銀座の主なホテルの開発状況
東京・銀座がホテルの建設ラッシュで沸いている。急増する訪日外国人客(インバウンド)の需要を取り込もうと用地争いが過熱。東京だけでなく、大阪や名古屋でもホテル開発が相次ぎ、地価を押し上げる要因になっている。
国税庁が1日に公表した2016年分の路線価(1月1日時点)は訪日外国人客の増加や不動産投資の拡大を反映し、全国平均がプラス0・2%で8年ぶりに上昇に転じた。都道府県庁所在地の最高路線価では、訪日客を見込んだホテルの用地需要などもあり、大阪、東京、京都、名古屋、金沢、神戸、仙台、広島、福岡、札幌で10%を超えた。
「銀座のホテルの話を聞かせて欲しい」「もう売却先は決まったのか」。不動産会社ユニホー(名古屋市)には2014年春以降、銀座7丁目で手がけるホテル開発をめぐり、海外を含む不動産会社やホテル運営会社など約100社から問い合わせが相次いだ。
ユニホーは駐車場だった約70…