成田空港で報道陣の取材に応じる内田
右ひざのけがでリハビリを続けているサッカーのドイツ1部リーグ・シャルケのDF内田篤人(28)が9日、チームに合流するため、日本を発った。ボールを蹴ったり、ダッシュしたりできるまで回復しており、9月に始まる2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選について、「間に合えば行く」と日本代表復帰に意欲を見せた。
内田は15年3月を最後に公式戦の出場がない。同年6月に右ひざの腱(けん)の手術を受けた。今年1月に一度チームの練習に復帰したが、再び痛みを訴えて日本に帰国。5月からは古巣鹿島の施設で治療とリハビリを続けてきた。同下旬には、日本代表候補の合宿にリハビリ組として参加した。
出発前の成田空港で取材に応じた内田は「ちょっとずつ良くなってきている。復帰まで、もう少しかなと思う」と話した。パス回しをこなすなど、鹿島の練習の一部に参加できるまでひざの状態は上向いている。「人とぶつかる動きは、まだできていない。練習しながら慣れていき、頭と体を戻すようにしたい」。シャルケの全体練習に参加する時期は、スタッフと相談して決めるという。
ドイツ1部は8月下旬に始まる。「良くなったら、それが復帰時期。開幕がピークじゃない」と焦りは見せない。一方で、今季にかける強い思いを口にした。「このままでは、終われない。サッカー人生を取り戻すというイメージはある」