発達障害と診断されたころの栗原類さん=家族提供
発達障害を公表したモデル栗原類さんの母親の泉さんに、どういう思いで子育てしてきたのかを聞いた。
栗原類さんに聞く発達障害 「長い目で見る感覚が大事」
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類と行った旅行先は20カ国を超えます。小さい頃から、旅先の博物館や水族館、動物園などを一緒に見て、砂漠から海まで様々な自然と触れ合い、いろいろな驚きと感動を共有してきました。
類は記憶力が弱く、今となっては、旅先で得た知識はほとんど覚えていません。ただ、「楽しかった」という気持ちは忘れていないのです。
家の近くでももちろんいいです。子どもをいろいろな場所に連れて行って、驚きや楽しさ、感動をたくさん共有し、思い出をいっぱい作って欲しいと思います。楽しい日々を過ごすことは子どもにとって、とても大切です。
大人になるまでは長いようで短い。何に重点を置いて育てるかは親として悩むところだと思います。私は、学業よりも情緒の発達が大切だと思ってきました。
ロンドンの博物館で、見たこと…