選ばれた8カ所
環境省は22日、外国人観光客の誘致強化に向けて国立公園をブランド化する事業の候補に、阿寒(北海道)や日光(福島、栃木、群馬県)、阿蘇くじゅう(熊本、大分県)など8カ所を選んだ。25日に有識者会議で正式に決める。
この事業は「国立公園を世界水準の『ナショナルパーク』へ」などの目標を掲げた政府の新観光ビジョンを受けて開始。主な観光ルートからの利便性や、外国人観光客を引きつける魅力や将来性、地域的な偏りの少なさなどを基準に選び出した。「国立公園満喫プロジェクト」として、東京五輪・パラリンピックのある2020年までに、外国人向けガイドツアーの開発や宿泊施設の充実、海外への情報発信強化に取り組む。
環境省は当初、選定対象を「5カ所程度」としていたが、地元自治体からの誘致合戦が過熱。「甲乙つけがたく、絞りきれなかった」(幹部)という。