鳥取市で18日に開かれた婚活イベント「とっとり婚活応援フェスタ」の占いに基づく助言企画について、主催者の県が「配慮が足りなかった」として、内容を変更していたことがわかった。19日の県議会福祉生活病院常任委員会で、県が経緯を説明し、陳謝した。
県子育て応援課によると、フェスタの企画の一つに、手相などの占師が婚活について助言する企画を盛り込んだが、告知チラシを見た男女から「手相占いなどを行政主催で行うのはいかがなものか」などといった4件の意見が13~15日に県に寄せられた。このため、占いの前にセミナー形式で助言する企画を追加する対応を取ったという。
また、チラシの中にあった「男子ウケするファッション」という記述についても「『男子ウケ』する女性になれば結婚できるという価値観に基づき、女性を馬鹿にしている」という批判も寄せられたという。県は「表現の配慮が足りなかった」と説明している。
県の「とっとり出会いサポートセンター」(通称えんトリー)のパンフレットに「女性は元々受け身の性」という記述があった問題に触れ、「反省が生かされていない」という指摘もあったという。(柳川迅)