国際パラリンピック委員会(IPC)は22日、電話会議による理事会を開き、ロシア・パラリンピック委員会(NPC)の資格停止処分を検討する手続きに入ることを決めた。IPCは8月1日の週に結論を出す方針だ。
ロシアNPCが資格停止処分になれば、ロシアの全選手は9月のリオデジャネイロ・パラリンピックに原則として出場できない。IPCによると、ロシアは22日現在、18競技263選手の出場枠を持っており、中国、ブラジルに次いで3番目の規模の選手団の派遣を予定している。リオ・パラリンピックに大きな影響を与えそうだ。
18日に発表された世界反ドーピング機関(WADA)の報告書で、2011年後半から15年8月にかけて、モスクワの検査機関は、ロシア選手の検体577件が陽性と把握したものの、312件を救済対象として調査せず、「陰性」と登録していたことが明らかになった。577件のうち35件がパラリンピック競技の選手のものだった。
IPCがWADAに追加の資料…