米ヤフーは資産管理会社に
米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズが、米ヤフーのネット事業などを買収することになった。両社が25日、発表した。米ヤフーが持つ日本のヤフー株は買収には含まれないという。1995年に創業し、ネット企業の草分けだった米ヤフーは、そうした株式などの資産管理会社になる。
■日本事業には影響なし
ベライゾンは、ヤフーのネット事業などを約48億ドル(約5100億円)で買収する。ヤフー日本法人の株式や、中国のネット通販最大手アリババグループの株式は対象外で、ヤフーのもとに残る。
売却には、ヤフーが持つ主な特許、不動産も含まれる。ヤフーは中核事業を失うことになり、今後は名前を変えて、株式などの資産管理をする会社になる。売却手続きは2017年1~3月期に終える見込み。
「ヤフーは世界を変えてきた。今後もベライゾンとAOLのもとでそうあり続ける」。マリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)は25日の電話会見でそう語り、ネット会社としての事実上の終わりを告げた。
ヤフーは、ネットの入り口(ポータル)サイトとして95年に創業し、シリコンバレーのIT企業の代表的存在だった。しかし、グーグルの台頭やスマートフォンへの対応の遅れで利用者離れが加速した。
検索の不振や、より対象を絞っ…