HPSCの食堂で食べられる献立の一例(日本スポーツ振興センター提供)
「地球の裏側でも、日本にいるような気分で」。29日に開設したリオデジャネイロ五輪の日本選手団を医科学面で支援する「ハイパフォーマンスサポート・センター(HPSC)」は、こんな趣向で作られた。リオでの健康面や治安面での不安を和らげる工夫も凝らされている。
特集:2016リオオリンピック
HPSCは、文部科学省所管の日本スポーツ振興センター(JSC)が、リオの選手村から車で約30分の施設を借りて設置。約80人のスタッフが選手をサポートする。現地の治安を考え、選手村から直行のシャトルバスで行けて、柔道やレスリングなど6競技が練習する予定だ。
選手村の部屋はシャワーのみで湯船がついていないが、HPSCでは疲労回復効果があるとされる炭酸泉につかれる。現地で流行しているインフルエンザにも対応。医療スタッフは「診断キットや治療薬は、前回のロンドン五輪の10倍近い80人分用意した」と語る。
医科学支援の現地施設は、ロン…