ジョコビッチに敗れた錦織=USAトゥデー・ロイター
(7月31日、テニスのロジャーズ・カップ、錦織圭―ノバク・ジョコビッチ)
4大大会に次ぐ格付けのマスターズで、再びジョコビッチに初制覇を阻まれた。「格段に強かった。まだまだ遠く感じた」。力の差を痛感した。
錦織圭が準優勝 ジョコビッチに敗れる
サーブもストロークも、序盤から圧倒された。第1セットは相手のサービスゲームを一度も破れず3―6。第2セットはリターンに集中して、1―3から3ゲームを連取したが、2度目のブレークはなかった。第10ゲームはジョコビッチのラブゲーム。精度と気迫に圧倒され、徐々にミスを重ねて押し切られた。
世界ランキング1位の相手に9連敗。4大大会やマスターズを制するには、避けて通れない相手の壁が厚い。徐々に弱点を見つけられていると言ったが、「もう少しレベルアップしないと、マスターズの優勝も近いようで遠いかもしれない」と考え込んだ。
もっとも、ウィンブルドン選手権で負傷した左脇腹痛からの復帰戦で決勝に進めた。「まだ安心はできないが、五輪まで1週間あるので体は大丈夫だと思う」と手応えはある。国を代表してプレーする重圧は経験しており、「1度目(の北京五輪)はプレッシャーを感じたが、3度目なので大丈夫」。心身ともにリオへの準備は整った。(時事)