ダマスカスでインタビューに応じるヘムド・ハメド元戦闘員=渡辺丘撮影
アサド政権に拘束された元ヌスラ戦線戦闘員が、ダマスカスで取材に応じた。
アルカイダ、ヌスラ戦線の分離を容認 ロイターが報道
アルカイダ離脱のヌスラ戦線 組織名も変更、狙いは?
ヘムド・ハメド元戦闘員(37)は義足で記者の前に現れた。サウジアラビアのメッカ出身。イスラムの教えに厳格な家庭で育ち、大学卒業後10年間、数学教師をした。妻と5人の子どもがいた。
弟が08年、過激派組織「イスラム国」(IS)の前身組織の戦闘員としてイラクに渡った。米国に対する「ジハード(聖戦)」に参加するためだった。翌年、死亡の知らせが届いた。
12年、ヌスラ戦闘員になっていた友人に誘われ、シリアに入った。「アサド政権軍の空爆で多くの市民が犠牲になっているのが許せなかった」
イドリブ県の訓練施設で1カ月…