甲子園練習する智弁学園の選手たち=伊藤進之介撮影 第98回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の代表49校の甲子園練習が1日、始まった。午後1時30分、サイレンと同時に7年連続出場の明徳義塾(高知)の選手たちが勢いよくグラウンドに駆けだした。この日は、春夏連覇を目指す智弁学園(奈良)や初出場のクラーク国際(北北海道)、京都翔英、24年ぶりの北陸(福井)、6年ぶりのいなべ総合(三重)など計8校がノックを受けたり、打撃練習をしたりして球場の雰囲気を確かめた。4日まで。大会は7日に開幕する。 動画もニュースも「バーチャル高校野球」 《智弁学園》 今春の選抜大会覇者は、30分の練習時間をすべて守備、投球に費やした。「1点を守り抜くのがうちの野球なので」と主将の岡沢。春夏連覇への重圧を強く感じたという奈良大会を苦しみながらも突破し、選手の表情は一様に明るい。岡沢は「気持ちがだいぶ楽になりました。あとはできるだけ楽しんで、目の前の試合を勝っていきたい。当然、連覇は狙っています」。 《クラーク国際》 創部3年目で初めて甲子園の土を踏んだ。阿部主将は「球場というより、舞台のような感覚。楽しかった」と練習後は感激していた。1年生のときは3年生1人と自分たちの学年の8人だけ。「当時は甲子園なんか考えられなかった。本当に夢でした」。阿部は新しくできる野球部の歴史をつくりたいと思い、クラーク国際への入学を選んだ。「この舞台でまず1勝したい」 《いなべ総合》 春夏連続出場だが、甲子園上空に吹く強い風を警戒した。守備練習の最後、風の影響を受けやすいゴルフボール大の軽い球でフライを上げ、正確に捕球できるかどうかチェックをした。上中主将は「夏はお客さんもたくさん入って雰囲気も違う。どんな状況でも冷静にプレーすることが大事」。過去2度の甲子園では勝利がない。「必ず校歌を歌いたい」と話した。 |
甲子園練習がスタート 明徳義塾・智弁学園など8校
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