サブプールでの練習前、笑顔を見せる池江璃花子(左)、長谷川涼香=西畑志朗撮影
リオデジャネイロ五輪の競泳日本代表には初の五輪となる女子中高生が5人いる。厳しい代表選考会を突破した若い選手たちが、のびのびとレースに向かおうとしている。
リオオリンピック
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25日に五輪会場のサブプールで行われた公開練習。高校1年の池江璃花子(りかこ、16)=ルネサンス亀戸=、2年の長谷川涼香(16)=東京ドーム=と持田早智(17)=ルネサンス幕張=、日本選手団最年少となる中学3年の酒井夏海(なつみ、15)=スウィン南越谷=が談笑をまじえながら泳いでいた。池江は特別な雰囲気を感じるかと聞かれ、「これまで経験してきた試合と違うとは思わない」。
かつて日本の女子中高生が世界選手権や五輪に出るのは当たり前だった。1992年バルセロナ五輪では14歳の岩崎恭子が200メートル平泳ぎで金メダル。当時は大学や企業での練習環境が整っておらず、選手生活を長く続けるのは難しいという事情もあった。心身ともに成長途上の若手に頼っていた当時を、日本代表の平井伯昌監督は「危うい状況だった」と振り返る。
環境整備に伴って選手寿命が延…