横浜の藤平尚真投手=横浜スタジアム
■第98回全国高校野球選手権大会
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例年に増して好素材が集った。甲子園初登場となる履正社の左腕寺島、横浜の右腕藤平に注目が集まる。
寺島は140キロ台後半の速球に伸びがある。コーナーを突く制球力に加え、力の強弱をつけたペース配分もできる。1年夏から登板しながら甲子園に届かなかったが、大阪大会は4試合で43奪三振、1失点。「世代ナンバーワン左腕」の呼び声にふさわしい投球で、チームを優勝に導いた。
藤平も最後の夏に聖地にたどり着いた。185センチ、83キロの体格から、150キロ超の直球で押す。神奈川大会は短いイニングの登板が多く、計22回3分の2を6失点。スライダーのキレも鋭く、30三振を奪った。
両投手に劣らず評価が高いのが花咲徳栄の高橋昂だ。今春の選抜大会では「屈指の左腕」と称されながら初戦で敗れた。勢いのある直球とフォークのコンビネーションが武器で、今夏の埼玉大会は6試合計37回を52奪三振、無失点と圧巻の投球で勝ち上がった。
選抜の悔しさを糧に戻ってきた好投手は他にもいる。
優勝候補に推されながら2回戦で敗れた東邦の藤嶋は、武器のカットボールに磨きがかかった。準々決勝で九回2死から逆転サヨナラ負けした木更津総合の左腕早川は抜群の制球力を誇る。内外、高低を巧みに突いて三振を奪う。初戦敗退した常総学院の左腕鈴木昭も、低めへの制球が良い。創志学園の高田は直球の最速が154キロまで伸びた。
選抜優勝の智弁学園・村上はスライダーと力のある直球が武器。松山聖陵のアドゥワは196センチの長身から140キロ台の速球を投げる。高川学園の山野は167センチと小柄だが、速球は140キロ台中盤。近江の京山は力みのないフォームで直球に切れがある。作新学院の今井、広島新庄の堀も150キロ近い速球が注目される。(鈴木健輔)