リオデジャネイロ五輪のテニスの組み合わせ抽選が4日行われ、男子シングルスで日本勢96年ぶりのメダルが期待される世界ランキング6位の錦織圭(日清食品)は、過去3勝1敗と分が良い同33位のアルベルト・ラモス(スペイン)と1回戦を戦うことが決まった。
リオオリンピック
特集:錦織圭、前人未到への挑戦
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3日に現地入りし、試合会場で練習を始めた錦織はコートの特徴について、ハードコートの割に球足が「すごく遅い」とし、「ラリー戦になると想定している」。堅実なストロークで相手を振り回す展開力には定評があるだけに、慣れれば相性は悪くなさそうだ。
世界3位のロジャー・フェデラー、4位スタン・バブリンカ(ともにスイス)がけがで欠場を発表し、錦織は自身よりランキングが上位の選手とは準決勝まで当たらない。順当なら、そこで五輪連覇を狙う第2シード、アンディ・マリー(英)に挑むことになる。
第15シードだった前回のロンドン五輪と比較し、錦織は「もちろんメダルも位置的には近くなっている」と意欲をみせている。(稲垣康介)
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男子シングルスの杉田祐一(三菱電機)はブライアン・ベーカー(米)、ダニエル太郎(エイブル)はジャック・ソック(米)と1回戦で対決する。女子シングルス1回戦では土居美咲(ミキハウス)がガリナ・ボスコボエワ(カザフスタン)、日比野菜緒(ルルルン)はイリーナカメリア・ベグ(ルーマニア)と顔を合わせる。