住民1人あたりの芸術文化費
関西経済同友会は4日、大阪府や大阪市に対し、芸術や文化関連の予算が少ないとして増やすよう提言した。同友会の芸術・文化委員長でサントリーホールディングスの酒井朋久相談役は会見で、「民間でできることは民間でやるが、大阪府や大阪市ももっとお金を出してほしい」と話した。
同友会によると、文化施設の維持やイベントなどのための芸術文化費は、大阪府では2014年度で7億円。住民1人あたりにすると79円となり、全国平均の600円を大きく下回る。大阪市は814円だが、政令指定都市では低い水準だという。
酒井氏は「芸術や文化の担い手が東京などに流出している。住民1人あたりの予算を、少なくとも全国平均まで増やすべきだ」と訴えた。
大阪府の住民1人あたりの芸術…