タカと石橋美里さん=昨年11月、佐賀県上峰町
街路樹に集まるムクドリに対し、大分市が今月初めに試したタカによる追い払い作戦。市によると、あれから10日ほど、ムクドリの群れが戻ってきた姿は確認されていないという。ただ、専門家は「継続的にやらないと効果は薄い」と指摘する。
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3日夜、JR大分駅前の中央通り一帯にあるケヤキなどの街路樹に、ムクドリの群れが集まってきた。街路は無数のフンで白く染まり、けたたましい鳴き声がビルの壁に反響した。
そこへやって来たのは、鷹匠(たかじょう)の石橋秀敏さん(50)と長女・美里さん(22)=佐賀県武雄市=。2人の手には、タカ科のハリスホークとフクロウ科のワシミミズク。鷹匠はタカを飼育・訓練する専門家で、最近は害鳥駆除や追い払いもしている。夜行性のミミズクもムクドリの天敵だ。
タカが翼を羽ばたかせて街路樹周辺を旋回し、地上からは石橋さんらが手にとまったミミズクを近づけると、数十羽のムクドリが一斉に空へ逃げ出した。
市によると、3~4日にタカを飛ばした後、今のところムクドリは中央通りに姿を見せていないという。
ムクドリは本来、農作物の害虫…