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モドリッチ、メッシと違う背番号10 クロアチア戦

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-6-23 12:23:04  点击:  切换到繁體中文

 

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曺貴裁(チョウ・キ・ジェ)


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曺貴裁の目


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クロアチアの完勝だった。メッシを中心とした個のアルゼンチンに対して組織で戦ったという言い方を、私はしない。組織、個の能力ともに圧倒していた。その象徴がメッシと同じく背番号10を背負い、主将を務めるモドリッチだ。


運動量が豊富で守備に労力を惜しまない。あれだけ攻撃センスを持つ選手が日々の生活で歯磨きをするような感覚で球を奪いにいっていたのが印象的だ。同時に自らの最大の武器がスルーパス、ドリブルなど球を持った時の質の高さであるというスタンスも絶対に変わらない。どちらかだけ、ではないのだ。


試合を決定付けた2点目は象徴的だ。チームとして前線と守備ラインを近づけるコンパクトな守備を貫き続け、球を奪ってカウンター。敵陣ゴール前で相手を個人技でかわしてシュートを決めた。


一方、アルゼンチンのメッシは守備に積極的には関わらず、自身を経由した攻撃に専念する印象だった。初戦のアイスランド戦より動けていた。ただ1人で3人、4人と抜いて点を奪えば問題にならないが、抑え込まれればチーム全体が沈黙してしまう。


サンパオリ監督の采配も影響したかもしれない。格下と見ていたアイスランド戦での苦戦が影響したか、この日は守備ラインを4バックから3バックに。実際にはわからないが、定まらない戦い方がチームを弱気にし、メッシ頼みの意識を加速させたかもしれない。


1人の能力だけでは局面は打開できないほど、現代の組織戦術は発達している。そういう意味でも対照的なチームを見た印象だ。


メッシのような特別なタレントは自然発生的に生まれると思う。ただ我々指導に携わる者は、それを待つわけにはいかない。クロアチアのように個の力の土台となる組織力を作ることが仕事だと考えている。


いずれにしてもクロアチアは、私が考えうる中で最高レベルのサッカーをしてくれた。これは日本も大いに勇気づけられ、参考にするべき姿かもしれない。(J1湘南監督・曺貴裁)




 

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