「中華第一麺」と称される蘭州牛肉拉麺のニューバージョンが最近、登場した。中国新聞網が報じた。
甘粛省蘭州市で1915年に生まれた蘭州牛肉拉麺は、地元では「牛肉麺」、「牛大」などと呼ばれ、その麺の太さは、毛細、三細、二細、韮葉、大寛、蕎麦■(■は木へんに夌)など9種類ある。このほど蘭州のある拉麺店が打ち出した、「オシドリ牛肉拉麺」は、一般的な蘭州牛肉拉麺と異なり、1杯で2種類の味を楽しむことができる。
蘭州オシドリ牛肉麵(撮影・史静静)。
「オシドリ麺」はラーメンどんぶりの真ん中に仕切りがあり、半分に濃厚な香りの伝統的な牛肉スープが入っている。その上には真っ赤な特製ラー油がかけられ、緑のパクチーやニンニクの芽、そして、歯ごたえある牛肉の薄切りが添えられている。もう半分には、あっさりとしていて酸味のあるスープが入れられ、酸菜と呼ばれる漬物が添えられている。
定番の濃厚な香りのスープと、さっぱりとしたスープが同時に味わえるというのが、「蘭州オシドリ牛肉拉麺」で、見ただけでよだれがこぼれそうな一品だ。
「1杯で2つの味が楽しめる」オシドリ牛肉拉麺の噂を耳にしてわざわざ食べにやって来た男性ら(撮影・史静静)。
同店の経営者によると、オシドリ牛肉麵は1杯20元(1元は約15.85円)。麺の量は大盛りラーメンと同じという。最近販売を始めてから、1日に100杯以上売れ、1時間以上、車を走らせてわざわざ食べにやって来る客もいるという。
そのニュースを見た他の地域のネットユーザーからは、「1度に3杯は食べられる」、「ハッピーも2倍」、「飛行機のチケットもう予約したよ」などのコメントが寄せられている。
その他、ネットユーザーからは、「カップル牛肉麵だ」、「牛肉麵まで恋人を見つけたのに、私はまだひとりぼっち」などのコメントも寄せられている。
1杯で2つの味を楽しめる「オシドリ麺」(撮影・史静静)。
同店によると、オシドリ拉麺の販売を始めるまでは苦労もあったという。市内を探してもちょうど良いどんぶりが見つからず、ネット上で特注したという。そして、専用のどんぶりができてから、どんな組み合わせが多くの人の好みに合うかを研究。そして最後に、定番の清湯牛肉麵と、人気の酸菜牛肉麵の組み合わせを、「オシドリ麺」の組み合わせに決めたのだという。客は毛細、二細など9種類から麵を選ぶことができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月4日