米女子ゴルフツアーのカナダ・パシフィック女子オープンは28日、カナダ・カルガリーのプリディスグリーンズ・クラブ(パー72)で最終ラウンドが行われ、27位で出た上原彩子は前日に続きホールインワンを達成するなど2イーグル、2バーディー、1ボギーの67とスコアを伸ばし、通算12アンダーの276で10位だった。同一大会で2度のホールインワンは米女子ツアー史上最多タイ記録で、4人目。2ラウンド連続は3人目。
宮里美香と宮里藍は通算6アンダーの37位。横峯さくらは44位、野村敏京は48位。アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)が通算23アンダーで今季、通算ともにツアー5勝目を挙げた。
■「入れと思って打った」
グリーンを囲んだギャラリーから大歓声が起こり、上原は両手を上げて喜んだ。158ヤードの8番パー3。7番アイアンで放った第1打が転がって傾斜を上り、吸い込まれるようにカップに落ち、2日連続ホールインワンの快挙となった。
11番でエースを決めた前日、電話で7歳のおいと話した。「きょうもホールインワンしてね、と。入れと思って打った。気持ち良かった」。果たすことの難しい約束が実現し、笑顔で振り返った。
4番パー4では「イメージ通りに打てた」という148ヤードの第2打で、イーグルを決めていた。5番で5メートル、6番で3メートルを沈めて連続バーディー。リズムに乗っていたのが8番の歓喜につながった。最後までボギーは一つしか打たず、67をマーク。「すごく思い出に残るラウンド」。10位で終え、次戦以降にも弾みをつけた。(時事)