記者会見した秋本治さん=集英社提供
「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」の「週刊少年ジャンプ」(集英社)の連載終了は3日、東京都千代田区で開かれた「こち亀」の連載40周年の記念イベントで発表された。作者の秋本治さん(63)は「『こち亀』のネタはまだまだたくさんあります」とも話した。
こち亀、40年の連載終了へ 単行本200巻で完結予定
イベントでは「こち亀」の連載40周年を記念し、秋本さんがイラストを描き下ろした8メートルにわたる絵巻を神田明神に奉納した。神田明神は「こち亀」にも登場する縁がある。イベントには集英社の堀内丸恵社長も出席した。
連載終了はイベント後の記者発表の席上で、ジャンプの瓶子吉久・編集長が発表した。
集英社広報部によると、秋本さんは「びっくりさせて申し訳ないです。今日、こんなめでたい席で終わっちゃうのは寂しいかもしれないけど、本当はすごくおめでたいことで、少年誌で漫画が40年続くってことはまずありえない」と話した。単行本が200巻となることについて「作家にとって勲章みたいなものですね」とした。
40年という節目での終了となった理由については、「両さんはお祭りが大好きなんですね。40周年でみんなで祝ってもらったときにスッと消える感じが両さんらしい。200冊残して40周年で祝ってもらってスッと消えるのがやっぱり一番良い大団円の場かなと思いまして」と述べた。その上で「本当に作者冥利(みょうり)につきる話で、ずっと描きたい気持ちはもちろんあるし、『こち亀』のネタはまだまだたくさんあります。でもやっぱり両さんはこれで一区切りつけて、機会があれば時々遊びにいくぐらいはいいかなと思ってます」ととも語ったという。