女子大生の体を無理やり触ったなどとして、強制わいせつと暴行の罪に問われた東京大学の学生、松見謙佑被告(22)の公判が5日、東京地裁で結審した。検察側は「犯行は計画的で、被害者をたたくなど集団の中で刑事責任が最も重い」として懲役2年を求刑。弁護側は「集団での悪ふざけだった」として執行猶予付きの判決を求めた。判決は20日に言い渡される。
5日は被告人質問があった。松見被告は、大学の先輩たちと立ち上げたサークル「誕生日研究会」の目的について、「合コンで酒を飲んだ結果、いやらしいことができたらという思いがあった」と述べた。以前、会の飲み会に参加した別の女性にわいせつなことをしたが、後日問題になることはなかったという。
検察官が詳しく聞いたのは、事件当日の酒量。松見被告は「焼酎を1升飲んだ。いつもより特別多く、1次会の後半から記憶がない」と話した。
弁護人から当時の心理状況を問…