仮設住宅団地内の仮設店舗で営業を始めた矢野好治さん(右)と祐子さん(奥)=6日午前10時21分、熊本県益城町、小宮路勝撮影
熊本県内最大の同県益城町の応急仮設住宅に「商店街」ができた。6日には、地震以来休業していた、駄菓子などを扱う商店が約5カ月ぶりに営業を再開した。夫婦が営む明治創業の老舗。仮設店舗だが、名物だったプリンに「益城」の名をつけ、一歩一歩前進していることをアピールしていく。
益城町小谷の「テクノ仮設団地」。500戸以上ある仮設住宅の一画に今月、仮設の商店街ができた。2度の震度7を経験した7店舗で、これからは笑顔でやっていこうと「益城テクノ笑店街7」と名付けられた。すでに理容店が営業を始めていて、この日は新たに2店舗が開店。商店街の横には「イオン益城テクノ仮設団地店」も開店した。
食料品や駄菓子を扱う「岡本商店」は6日午前10時、店を開けた。矢野好治(よしはる)さん(47)と祐子さん(46)夫婦が客を迎え入れて麦茶を振る舞い、「ゆっくり涼んでいってください。また、おしゃべりに来て」と声をかけた。訪れた北村シゲ子さん(82)は「店ができて助かる。安心した。孫も喜びます」と話した。
矢野さん夫婦によると、同町福…