横審総見で日馬富士(左)とぶつかった稀勢の里=東京・国技館の相撲教習所
大相撲の大関稀勢の里(30)が11日初日の秋場所(東京・国技館)で、3場所連続で綱とりに挑戦する。今度こそ、チャンスをものにできるか。
どすこいタイムズ
7月末からの約1カ月の巡業の前半を休場した。先場所痛めた右足かかとなどの治療を優先したためだ。本格的な稽古から長く離れたのは、2014年初場所で右足親指を痛めて休場した時以来。「ファンのこととかいろいろ考えたけど、しっかり状態を戻そうと思った」。今月2日の横綱審議委員会の稽古総見では日馬富士らを相手に精彩を欠いたが、その後の一門の連合稽古などで調子を上げてきた。「体も切れてきた」と手応えを口にする。
幕内通算の勝率は白鵬(8割5分)、日馬富士(6割5分)に次ぐ3位の6割1分。直近3場所では13、13、12の計38勝を挙げた。平成に横綱になった9人の、昇進を決めた場所と直近2場所の成績にあてはめると、貴乃花の41勝に次ぐ数字(38勝はほかに朝青龍、白鵬、日馬富士)で高い安定感を見せている。
にもかかわらず、優勝に届かな…