大阪府枚方市の市立桜丘中学校で9日午前、二酸化炭素を発生させる理科実験中に異臭が発生し、中学2年の男女8人が搬送された問題で、市教育委員会は同日、今月1日にも理科の実験中に、男女4人が気分不良を訴えて病院で手当てを受けた、と発表した。
理科の実験中に異臭 中学生8人を搬送 大阪・枚方
市教委によると、今月1日、別の中学2年のクラス(36人)で5限目に鉄と硫黄を使って硫化水素を発生させる実験中、発生した気体を吸ったとみられる男女4人が「気分が悪い」と訴え、病院で手当てを受けた。うち3人は検査入院したが症状は軽く復学している。授業を担当したのは、9日とは別の教諭だった。
市教委は、当面は同校で同様の理科実験は行わないよう指導する方針。花崎知行学校教育部次長は、「生徒、保護者に深くおわびする。実験中の換気を行うなど学校への指導はしていた。再発防止に取り組む」と話した。