集まった報道関係者に対応する大口病院の関係者=24日午前、横浜市神奈川区、岩下毅撮影
横浜市神奈川区の大口病院で、点滴に異物が混入されて入院患者が死亡した事件で、遺体と点滴から、中毒症状を引き起こす恐れがある界面活性剤の成分が検出されたことが、神奈川県警への取材でわかった。点滴袋の中身は泡立っていたという。袋に目立った穴や傷はなく、県警は混入の方法について調べている。
点滴殺人の病院でエプロン切り裂き、飲料に異物も 横浜
県警によると、20日未明に亡くなった八巻(やまき)信雄さん(88)を司法解剖した結果、死因は界面活性剤による中毒死だった。
界面活性剤は物質を泡立てたり、汚れを落としたりする効果があり、洗剤や漂白剤、医薬品などに広く使われている。毒性のないものもあるが、混入されていたのは、中毒症状を引き起こす種類だったという。
点滴は医師の指示で薬剤師が用…