26日、米大統領選のテレビ討論会で握手をする民主党のヒラリー・クリントン氏(右)と共和党のドナルド・トランプ氏=AP
米大統領選で26日、クリントン氏とトランプ氏のテレビ討論が行われた。候補者が戦わせるのは議論だけではない。過去のテレビ討論を振り返ると、そんな現実が見えてくる。
「雇用奪われた」「何か隠してる」 米大統領候補が対決
特集:米大統領選挙2016
大統領選の候補者討論会は全米で数千万人がテレビで見て、視聴率が40%を超えることもある。それだけに、発言内容だけでなく、見た目や印象も重要だ。
最初に大統領選のテレビ討論会が催されたのは1960年。民主党のケネディ氏が事前に休息をとり、健康的なイメージを出したのに対し、共和党のニクソン氏は体調が悪く、テレビ用の化粧もしなかった。「ラジオを聞いていた人はニクソン氏、テレビを見た人はケネディ氏が勝ったと思った」と言われるほどテレビの効果が大きかったとされる。ケネディ氏の勝利につながっただけでなく、その後も候補者たちが敬遠し、次のテレビ討論会は76年まで実現しなかった。
テレビ討論会が再開されてから…