参院本会議で代表質問に立つ民進党の蓮舫代表=28日午前10時4分、飯塚晋一撮影
安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が28日午前、参院でも始まり、民進党の蓮舫氏が党代表に就任後、初めて質問に立った。蓮舫氏は「蓮(はす)は泥の中からりんと茎を伸ばし花を咲かせる。前途多難な道のりだが、民進党が選択される政策を掲げ、選択される政党になるために先頭に立つ覚悟だ」と述べた。
蓮舫氏はまず、自公が圧勝した7月の参院選に触れ、「選挙後の初めての本会議のとき、与党議員の多さに正直、がくぜんとしたが、同時に私たちに期待されている声を数に押されて忘れてはいけない」と語った。その上で「衆参ともに巨大な勢力を有する与党の思うがままの政治を横行されるのではなく、政治が間違った方向に進もうとしている時には堂々と異を唱え、国民の不安を解消するため、『提案をもって民主主義を守るべきだという役割を私たちに担え』という国民の声にしっかりとこたえていきたい」と決意を述べた。
蓮舫氏はまた、アベノミクスや消費増税の再延期のほか、東京都政で焦点となっている築地市場の移転問題、東京オリンピック・パラリンピックの大会経費についてただした。
同日の参院での代表質問では蓮舫氏のほか、自民党の橋本聖子参院議員会長も質問に立った。