バイオカートを活用した入国審査のイメージ
増加が続く訪日外国人の入国審査の待ち時間を短縮するため、法務省は審査を待つ間に顔写真と指紋を集める可動式の読み取り機「バイオカート」を導入する。関西、那覇、高松の3空港に計81台を配備して10月1日から開始。今後、新千歳、成田、中部、福岡など計12空港にも広げ、審査のスピードアップをはかる。
法務省入国管理局は2007年から日本を訪れる外国人に顔写真と指紋の提供を義務づけている。義務化に際し、日本弁護士連合会などから人権侵害のおそれがあるとの批判もあったが、法務省はテロ対策のために必要と説明してきた。
ただ、近年はアジアを中心に来日客が増加し、空港の審査にかかる時間が長期化。昨年の各日の最長の待ち時間を平均すると、那覇が50分、関西38分、高松35分に達していた。
バイオカートには、カメラと指…