島根県出雲市教委は30日、市立小学校6年の女子児童(11)が29日に修学旅行先の広島県内のホテルの風呂で亡くなったと発表した。死因は溺死(できし)という。女児は旅行前、体調がすぐれないとして親が学校に相談していた。
市教委によると、女児は29日午後8時45分ごろ、廿日市市のホテルで他の児童13人とともに入浴。同9時すぎ、女児だけが出て来ないことに更衣室にいた女性教員(48)が気づいた。女児は浴槽に仰向けで沈んでいて、搬送先の病院で死亡が確認された。
女児は6月に自宅で入浴した際に意識がもうろうとし、9月に入ってからも気分が悪くなったことがあり、13日に母親が教員と面談し、旅行先での配慮を求めていた。修学旅行は同じ地域の2校による合同旅行で、両校は女児の情報を共有。更衣室にいたのは女児とは別の学校の教員で浴室にも出入りしたとしているが、「暗くて湯気もあり、分からなかった」と話しているという。
会見した槇野信幸教育長は「旅行での管理状況が適切だったかどうか検証したい」と話した。