ウォーミングアップする日本代表の選手ら=増田啓佑撮影
ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選のイラク戦(6日、埼玉)、オーストラリア戦(11日、メルボルン)に向けて合宿中のサッカー日本代表は4日、海外組を含めて25人全員がそろって練習した。だが、本田(ACミラン)と長友(インテル・ミラノ)は別メニューで調整。初戦でアラブ首長国連邦に負けた9月と同様、日本は全員そろって本格的な練習をできないまま2連戦の初戦を迎える。
日本代表 最終予選レポート
本田と長友は2日にイタリア1部の試合があり、4日朝に帰国した。通常、欧州から長距離移動した日の練習は、体調を整える程度。試合前日の5日は、チーム全体が軽い練習しかしない見込みだ。監督は9月の最終予選前の合宿を「練習をやりすぎて、疲労させてしまった」と反省している。
9月の合宿では、対戦相手のビデオを見ながらのミーティングで、時差ぼけのため居眠りする選手が出ていた。対策として今回は、あらかじめ対戦相手の映像を選手に送り、合宿前に見ておくよう指示。合宿中のミーティングの数も減らした。GK東口は「今まではミーティングが多すぎた。今回はメリハリがあってリラックスできている」と話す。
「準備の時間が足りない」と嘆くハリルホジッチ監督の試行錯誤は続く。(増田啓佑)