9月のサウジアラビア戦で相手選手とボールを奪い合うイラク代表のMF、Y・アハメド⑨=AFP時事
ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選は6日午後7時35分から、日本代表(世界ランク56位)とイラク代表(同128位)が埼玉スタジアムで対戦する。2連敗中で背水の陣で臨むイラクのラジ監督は「日本の長所も短所も勉強してきた。勝つために来た」と語った。
日本代表 最終予選レポート
ハリル監督「勝利を探しに行かねば」 6日イラク戦
イラクは23歳以下の選手が力をつけてきており、リオデジャネイロ五輪では優勝したブラジルと1次リーグで引き分けた。今回の来日メンバーもオーバーエージを含めて半数近くがリオ五輪を経験。昨年のアジア杯では4強入りした。
国内リーグの選手を中心に、イタリアやスウェーデンでプレーする選手もいる。イタリア1部・ウディネーゼのDF、Ad・アリは「日本の選手はほとんどが欧州でプレーし、とてもレベルが高い。イラクはチーム一丸でプレーしたい」と話す。
政情不安にある中で目指すW杯。イラク国内とマレーシアで合宿をはって3日夜に来日。ミーティングを重ね、日本の分析も進んでいるという。
ラジ監督は1993年のW杯米国大会アジア最終予選で、日本がイラクと引き分けて敗退した「ドーハの悲劇」の試合に出場している。「私たちは(政情不安な)現状には負けない。むしろ、世界に進出するための大きなモチベーションにしている」と決意を語った。(増田啓佑)