小池百合子都知事を見ようと多くの市民らが駆けつけた=10日午後1時34分、福岡県久留米市、倉富竜太撮影
鳩山邦夫元総務相の死去に伴う衆院福岡6区補選(23日投開票)の告示前日の10日、邦夫氏と親交があった小池百合子都知事が福岡県久留米市で街頭演説し、無所属で立候補予定の邦夫氏の次男、鳩山二郎氏(37)への支援を訴えた。
小池都知事は「都知事としてではなく、急逝された邦夫さんの朋友として駆けつけた」と、旧新進党時代から邦夫氏と親交を深めてきたことを披露した。
二郎氏は、自民党福岡県連が推す参院議員秘書の蔵内謙氏(35)と自民公認を争ったが、党本部は見送りを決めた。小池氏は「厳しい戦いですよ。公認は出ず、応援してくれる福岡県の国会議員も1人。ひとごとではございません」と、自らの都知事選と重ねて語った。「鳩山イズムを生まれたときから仕込まれている二郎さん、6区の代表にはふさわしいと思いませんか」とエールを送った。
9日には岸田文雄外相が蔵内氏と同市で街頭演説。10日には野田佳彦・民進党幹事長が党公認の新井富美子氏(49)支援のため6区入りするなど、告示を前に舌戦は激しさを増している。同区では、幸福実現党県本部総務会長の西原忠弘氏(61)も立候補を予定している。(市川雄輝、倉富竜太)