愛知県新城市の山林の廃屋に女性の遺体を遺棄したとして、県警は12日、ともに住所不定で無職の小久保裕弘(40)と影山友美(41)の両容疑者を死体遺棄容疑で逮捕し、発表した。2人は「間違いありません」などと容疑を認めているという。
発表によると、2人は共謀して昨年12月31日ごろ、同市七郷一色(ななさといっしき)の廃屋内に、近くに住む無職荻野サクコさん(71)の遺体を遺棄した疑いがある。廃屋は荻野さんの自宅から約150メートル離れた人目につかない山林内にあり、一部が白骨化した遺体が屋内に置かれていたという。
市の関係者などによると、荻野さんは年金受給者で一人暮らし。老人ホームへの入所を検討していた昨年末、自宅で市職員と面会した際には無事が確認されていたが、年明けに予定していた老人ホーム見学の日に姿を見せなかった。心配した親族らが今年6月に行方不明者届を出していた。
県警が捜査を進めたところ、荻野さんの身の回りの世話をしていた2人が浮上。調べに対し、荻野さんの遺体を廃屋に遺棄したという旨の供述をしたため捜索したところ、今月7日に遺体を発見したという。県警は、2人が荻野さんが死亡した経緯についても知っているとみて調べている。
2人は内縁関係で、愛知県田原…