米国務省のロバート・キング北朝鮮人権担当特使は13日、ソウルでの討論会で「北朝鮮市民の9割が1度以上、韓国ドラマを見たことがあり、3割が外部の情報に接していると聞いている。今後も北朝鮮に情報を伝える手段を構築していくべきだ」と語った。
韓国政府によれば、米政府は最近、外部の情報を入力したUSBやラジオ放送などを使って、北朝鮮への情報流入を拡大させる新たな制裁案を米議会に働きかけているという。キング氏は「金正恩(キムジョンウン)政権になって公開処刑が増えるなど、人権状況が悪化している」と指摘した。
一方、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領も13日の会議で「北の住民が自分たちにも自由と人権がある事実を知ることができるよう、引き続き、外部世界の正確な情報を伝えていく」と強調した。(ソウル=牧野愛博)