東京都の築地市場(中央区)から移転する予定の豊洲市場(江東区)で、主な建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、豊洲市場の安全性を検証する都の専門家会議が15日午後、初会合を開く。地下空間にたまった水などについて議論するほか、市場業者らと質疑応答もする。
特集:豊洲移転問題
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専門家会議は、2008年に土壌汚染対策として市場の敷地全体で盛り土などの措置を提言した。しかし先月、一部で盛り土がなく、地下に空間があったことが発覚したため、小池百合子知事の要請で会議の再開が決まっていた。
会議は、08年当時と同じく平田健正・放送大和歌山学習センター所長が座長を務め、駒井武・東北大院教授と内山巌雄・京都大名誉教授の2氏が参加する。盛り土のない現状の安全性や改善措置の要否などを検討する。会議の様子は都のウェブサイトで公開される。