日大一―早稲田実 四回裏早稲田実2死一塁、清宮が中越えに本塁打を放つ=市営立川、辻健治撮影
高校野球の秋季東京都大会は15日、2回戦があり、早稲田実の清宮幸太郎主将(2年)が市営立川球場での日大一戦で2本塁打4打点の活躍を見せ、高校通算本塁打を74本とした。試合は早稲田実が7―1で制し、ベスト16に進んだ。
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3番一塁で先発した清宮は、序盤の2打席で続けて三塁ファウルフライに倒れた。2―0で迎えた四回裏2死一塁での第3打席。初球の外角直球をバックスクリーンにたたきこんだ。「ボール球を打ってしまい、(チームの)足を引っ張っていた。3打席凡退するわけにはいかなかった」と、主将の意地を見せた。
5―1で迎えた八回には、2死三塁で高めの直球を振り抜くと、打球は右翼場外へ。今大会では1次予選から通じて3試合連続となる本塁打に、清宮は「甘い球をしっかり一発で捉えようという気持ちで打席に入った結果だと思う」と、納得の表情だった。和泉実監督は「試合の中で修正していくのは難しいが、清宮は打ち取られた球をよく覚えているし、修正能力が出せた。高校生には、やれそうでできないことだ」と評価した。
早稲田実は昨秋、同球場での都大会2回戦で二松学舎大付に敗れた。「去年は立川での2回戦で負けていると(チームに)ずっと言ってきた。最初は難しい展開になったけど、ここで一つ乗り切れたので次につながると思う」と清宮。甲子園のグラウンドで春を迎えた経験は、まだない。2005年以来の秋季都大会優勝に向けて、「選抜への道はこれが最後。自分たちの持てる力を余すことなく、全部勝ちたい」と意気込んだ。(辻健治)