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あのころ魚を食べていなければ…胎児性水俣病、母の後悔

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伯母が押す車椅子に乗った胎児性水俣病患者の小崎達純さん。13歳になって間もない頃に撮影された=1972年10月、熊本県芦北町女島、塩田武史さん撮影


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■終わらない水俣病 胎児性患者は今


不知火(しらぬい)海を望む高台にある水俣病患者の療養施設「明水園」(熊本県水俣市)。小崎達純(たつずみ)さん(57)は約6年前から利用を始め、月の半分以上をここで暮らす。


「急に倒れたば…ば…場合のことば、か…考えたら、明水園にお…おった時のほうが、あ…あ…安心は安心。み…耳が遠かもんばっかりで」。水俣病に典型的な言葉のもつれ。熊本地震後は揺れを警戒し、園に滞在する日数を増やした。


水俣市の北隣、熊本県芦北町の漁村に生まれた。産湯を使った日、漁を仕切る網元の祖父が家族に熊本大学付属病院へ連れて行かれ、そのまま入院した。劇症型の水俣病で目が見えず、口もきけなくなり、2カ月後に死亡。母キヨ子さん(77)ら20人を超す親族が患者と認定されている。


達純さんは生まれる前から水俣病だった。魚介類を汚染したメチル水銀に、母の胎内でさらされた胎児性患者だ。「あの頃、魚を食べていなければ」。キヨ子さんには深い後悔が残る。


■「息子ばみとりたい」


「達純に水俣病の重荷を背負わせてしまった」


キヨ子さんは達純さんを身ごもった時、刺し身や煮焼きした地元の魚を毎日食べていた。


生後3カ月が過ぎても首が座らず、けいれんを起こす達純さんを背負い、山道を1時間半歩いて街中の病院へ通った。脳性小児まひと当初は診断された。


6歳で少しずつはって動き、笑顔も見せた。学校には通えなかったが、患者と認定された9歳ででんぐり返りをし、歌を歌った。


だが、20歳を過ぎると次第に体調が悪くなり、今は強いこむら返りやけいれん、腰の辺りの痛みや腹痛に襲われる。1日の多くを布団に横になって過ごす。


10年ほど前。自宅で夜、はってトイレに行こうとしたが、こむら返りで体をうまく動かせず、じゅうたんの上で失禁した。寒さでがたがたと震え、もうろうとする意識の中、必死にタオルでじゅうたんを拭いた。キヨ子さんが異変に気づき、救急車を呼んだ。


介護を続けるキヨ子さんも強い倦怠(けんたい)感に襲われる。「長く、暗いトンネル」のような日々。頭を離れないのは我が子の将来の不安だ。「子どもも自分も老いて症状は重くなった。私が動けなくなったら、誰が達純の手ば握ってくれるのか。1日でいい、私が長く生きて息子ばみとりたい」


■「40代で歩けなくなって悔しい」


同県水俣市の松永幸一郎さん(53)は、5年前から右ももの骨やひざの関節が激しく痛み、歩けなくなった。変形性股関節症と診断された。「40代で歩けなくなって悔しい」。胎児性患者の中でも若い一人だ。


以前は隣町の自宅から市内の通所作業施設まで愛用のマウンテンバイクを20分こいで通った。今は施設に近いアパートに移り、電動カートに頼る。レンタル代は月6千円。他にもヘルパーやタクシー代などの出費がかさむ。「生活は百八十度変わった」。だが、原因企業チッソからの補償内容は変わっていない。チッソの工場前を通るとき、以前には感じなかった強い怒りがわき上がってくる。


水俣病の認定患者は症状に応じてA~Cの3段階に「ランク付け」され、補償額も異なる。松永さんは20歳でBランクとされ、チッソから月約9万円の年金を受けてきた。


補償内容を定めたチッソとの協定には「症状に上位のランクに該当するような変化が生じたときは(中略)ランク付けの変更の申請をすることができる」とある。ランクを上げて年金を月17万7千円にするよう総務省の公害等調整委員会に申請したが、認められなかった。


委員会は通知で筋力の低下や股関節の変形の進行などを認め、「日常生活を営む能力が低下している」とした一方、「現時点でBランクを超えるまでには至ってはない」「一つのランクに含まれる病態の範囲も広く、個人の方にとって病状が進行し、苦痛が増加したとしても、増額(ランク変更)には至らない場合がある」と記した。


「水俣病は一生つきまとう。このままでは泣き寝入りです」と松永さん。痛み止めの座薬を入れ、飲み薬も服用するが、痛みのため杖でも歩けない時がある。身体機能が急速に衰え、歩けなくなった胎児性患者は少なくない。「左足にも痛みがきたら完全に歩けなくなる。今の暮らしを捨てないといけない」(斎藤靖史、奥村智司)



《胎児性水俣病》 胎児の時に母親がメチル水銀に汚染された魚介類を食べ、胎盤を通った水銀で被害を受ける。脳の発育が不十分だったり、神経細胞が壊されたりして、言語の障害や運動失調など様々な症状を抱える。1962年に胎児性患者の存在が証明された。熊本、鹿児島両県によると、55年以降に生まれた水俣病の認定患者は77人(3月末時点)。複数の患者団体によると、そのほとんどが胎児性患者とみられ、このうち約20人が亡くなっている。生存者も体調の悪化などで、多くは療養施設やケアホームなどに入所している。



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