お礼を述べる平浩二さん(左)=長崎県の佐世保市役所
長崎県佐世保市の佐世保観光名誉大使で地元出身歌手の平浩二さん(67)が24日、市役所を訪れ、初の作詞作曲ながらも昨年12月に発売中止となったCD「愛・佐世保」がカップリング曲を替えて販売が決まった、と朝長則男市長に報告した。昨年5月に出したが、作詞家が手がけたカップリング曲の歌詞がミスターチルドレンの歌詞に酷似しているとしてネットで話題になり、レコード会社が自主回収していた。
ミスチルに歌詞「酷似」の平さんにエール 佐世保市長
新タイトルは「愛・佐世保 ニューバージョン」。問題となった曲を外し、新たに作詞作曲した「九十九島」とのカップリングに。ヒット曲「バス・ストップ」も含めて11月30日に発売する。平さんの母校、佐世保工業高校同窓会が中心になって市民3千人余りの署名を集め、レコード会社に販売再開を求めていた。
騒動の際に「平さんに責任はない」と擁護していた朝長市長は安堵(あんど)の表情。平さんは「ああいうこともあるんですね」と苦笑し、「僕の原点の佐世保をアピールしたい」。(具志堅直)