11月8日投開票の米大統領選で、期日前投票が各地で始まった。近年は、投票者の3割以上が投開票日を待たずに一票を投じる。このため、両陣営も集会などで支持者に早期の投票を呼びかけるなど、対策に力を入れている。
特集:米大統領選2016
「早く投票して、いますぐ投票して。ここから出て、投票に行って」。27日、ノースカロライナ州ウィンストンセーラムで民主党のクリントン氏(69)と一緒に集会に参加したミシェル・オバマ大統領夫人(52)が支持者に向けて、期日前投票を呼びかけた。
同州は接戦州の一つで、26日に同州キンストンで集会を開いた共和党のトランプ氏(70)も演説で支持者に直接、早期投票を呼びかけた。
期日前投票に詳しい、フロリダ大のマイケル・マクドナルド准教授のハフィントン・ポストへの寄稿によると、フロリダ州やネバダ州、コロラド州などの接戦州でも期日前投票が盛んで、全体の票の3分の2以上が事前に投じられている。陣営はすでに投票を済ませた支持者を把握し、まだ投票していない人を特定して票の掘り起こしを行うなど、投票率の上昇にもつながっているという。
ただ、現場では混乱もみられる…