拳銃を部下らに突き付けたなどとして、和歌山県警は31日、有田署地域課の男性警部補(36)を停職6カ月の懲戒処分にした、と発表した。1日にも銃刀法違反(加重所持)の疑いで警部補を書類送検する。警部補は「悪ふざけだった」と話しているといい、31日付で依願退職した。
県警監察課によると、警部補は5月11日、同署の会議室で携帯していた回転式拳銃を30代の男性巡査長の脇腹に突き付けるなど、4月ごろから7月11日までの間、20~30代の同署員計5人に計6回、実弾が入った拳銃を突き付けたという。うち日時などが特定できた4件を書類送検する。
また、警部補は4~5月ごろに数回、同署の20代男性巡査にパトカー内で職務上の質問に答えられなければ頭を軽くたたくなどの暴力をふるうパワーハラスメントをしたという。
警部補は「組織に謝罪してもしきれない。(20代男性巡査へも)つらい思いをさせて今更ながら反省している」と話しているという。