三重県鈴鹿市教育委員会は12月と来年1月に計2日間、市立の全30小学校と13幼稚園で給食を中止することを決めた。野菜などの価格が高騰し、給食費の範囲でやりくりができなくなったと説明している。
市教委によると、今年度は給食を187回提供する計画。1人あたり月額4100円の給食費を集め、校内で調理をする学校と給食センターでそれぞれ食材を調達している。しかし、台風などの影響で野菜を中心に価格が高騰した。市教委は「市独自の地産地消条例もあって外国産食材は原則として使っておらず、今までどおり市内産、県内産、国内産を優先すると赤字になってしまう」と説明。「国の栄養基準を満たすため、品数を減らすこともできない」と話す。
中止するのは12月20日と来年1月12日。授業に影響が出にくいよう、それぞれ2学期の最後、3学期最初の給食の日に設定した。
給食費が月額4700円の中学校は今のところ予算内でやりくりができる見通しで、給食の回数を減らす予定はないとしている。
同市では2009年度にも食材価格の高騰を理由に学校給食を2日間中止したことがあるという。