辞任を表明したJ1名古屋の久米一正社長(右)
来季、サッカーJ2に降格する名古屋グランパスの久米一正社長(60)は4日、佐々木真一副会長に辞任を申し入れ、了承された。今後、持ち回りの取締役会で承認される見通し。後任は未定。
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久米社長は「シーズンをこういう形で終わらせてしまったので、切りの良いところで退いた方がいい」と説明した。任期は来年4月の株主総会までだったが、3日のリーグ最終戦に敗れて降格が決まった直後、進退伺を出す意向を示していた。
久米社長は柏や清水で強化担当を務め、2008年に名古屋でクラブ初のゼネラルマネジャーに就任した。選手の評価、査定基準を見直し、闘莉王ら大物選手を獲得。10年にはリーグ初優勝を果たした。15年4月から社長を務めていた。久米社長は今後のクラブに対し、「1年でJ1に戻して欲しいのと、長期的なビジョンを持って急がず、こつこつやっていってほしい」と期待を寄せた。