三笠宮さまとの思い出を語る聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さん=1日、東京都世田谷区、西畑志朗撮影
4日、本葬にあたる「斂葬(れんそう)の儀」が行われた故・三笠宮崇仁(たかひと)さまの晩年は、病との闘いでもあった。傍らにはいつも妻の百合子さま(93)がいた。ご夫妻と長く親交があった入院先の聖路加国際病院(東京都中央区)の日野原重明名誉院長(105)が、思いを語った。
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「とにかく最後まで生きようとする意志が強かった。軍隊に行かれたり、色んなトレーニングを受けられたりした結果でしょう」。三笠宮さまが100歳の長寿をまっとうした理由を、こう振り返った。
三笠宮さまは同病院で前立腺肥大症や慢性硬膜下血腫などの手術を受け、入退院を繰り返した。96歳の時には、心臓の弁が完全に閉じず血液が逆流する「僧帽弁閉鎖不全」の大手術を受けた。日野原さんは「(百合子)妃殿下がいるからこそ、(三笠宮)殿下も安心して色々なことを受け入れられたのでは」と話す。
「学者であると同時に気さくな…