政務活動費(政活費)不正で12人が辞職した富山市議会(定数40)の補選(被選挙数13)の当選証書付与式が7日、市議会であった。新顔25人が立候補した補選は6日投開票され、7日未明に当選者が決定。内訳は共産2人、維新2人、社民1人、無所属8人。無所属のうち5人は自民の推薦・支持を受けており、このうち3人が会派入りする意向を示した。自民会派は将来的に過半数を維持できる見通しとなった。
政活費不正で10人が辞職した自民会派は現在、立場上会派を離れている議長・副議長を加えても18人で、過半数維持には3議席が必要。7日、推薦・支持を受けて当選した5人に会派入りの意向を尋ねたところ、1人が自民会派入りを明言し、2人が将来的に自民会派に入る意向を示した。うち1人は「政活費の改革案を確認し納得したうえで会派に入りたい」と話した。残る2人は未定という。
共産は4、社民は2にそれぞれ議席を倍増させた。維新は富山県内の議会で初めて議席を得た。共産は真相解明のために権限の強い百条委員会設置を主張しており、当選者の一人は「辞めた議員も含めてもう一度徹底的に政活費の支出を振り返る」と述べた。
任期満了を迎える来年4月に定数38で市議選が実施される予定。