博多駅前の陥没事故の影響でJR博多駅の新幹線コンコースが停電し、ホワイトボードを使って乗り場や時刻を案内する係員たち=8日午後2時39分、福岡市博多区、福岡亜純撮影
福岡市の博多駅前の陥没事故現場周辺は8日、警察による立ち入り規制が敷かれ、企業や飲食店は臨時休業を余儀なくされた。営業再開の見通しは立たない。補償はどうなるのか。
特集:博多駅前陥没
避難勧告を受けたビルに入居している「ニッポンレンタカー博多駅博多口営業所」。本社(東京都千代田区)によると、ビル上部の駐車場に車両六十数台が入ったままで、出せない状態。広報担当者は「ビルの土台の下の方までえぐられているようだ。出庫できない状態が長引けば車が不足することもありうる」と話す。
現場が目の前にある伊予銀行(松山市)の福岡支店も、避難勧告を受け、終日臨時休業にした。支店では16人の従業員が主に法人営業にあたっているが、9日は北九州支店(北九州市)に従業員の一部が移り、支店機能を移して業務を再開する。建物への被害次第で当面、北九州支店を拠点にすることもあり得るという。対応にかかった費用や休業補償などの損害賠償を福岡市などに求めるかどうかについては「事業継続を優先しており、現状では検討していない」という。
西日本シティ銀行博多駅前支店…