9月26日、ニューヨーク州での大統領候補討論会後、報道陣の質問に答えるドナルド・トランプ氏(左)とメラニア夫人=ランハム裕子撮影
ドナルド・トランプ氏は1946年6月14日、ニューヨーク生まれ。ニューヨークを中心に中所得層向けの賃貸住宅などの不動産業を営む父親の事業を、若い頃から手伝った。ペンシルベニア大学を卒業後、83年には本拠地となる「トランプ・タワー」をニューヨークの五番街に建設。名門プラザホテルを買収し、カジノ経営など事業を広げた。
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不動産市場の悪化や過大な借り入れが影響し、90年代初頭にはカジノが相次いで倒産したが、「トランプ」のブランドを活用して経営を再建。2004年からはテレビ番組「アプレンティス(見習い)」の司会者としても人気を集めた。現在も世界各地でホテルやゴルフ場を経営。フォーブス誌の推定によると、資産は約37億ドル(約3800億円)。公職経験はない。
かつて民主党にも献金したが、08年にオバマ大統領が当選すると批判を強めた。11年には「オバマ氏は米国で生まれておらず、大統領の資格がない」と主張。15年に大統領選に立候補してからは、不法移民の排除や自由貿易への反対を主張の軸に据えてきた。
現在の妻のメラニアさん(46)はスロベニア出身の元モデル。離婚した2人の前妻との間に生まれた子供を含めて、3人の息子と2人の娘がいる。
副大統領に就任するマイク・ペンス氏(57)は弁護士やラジオの司会者などを経て、00年に下院議員に当選。13年にはインディアナ州知事に就任し、現在も務めている。トランプ氏とは違い、従来型の「小さな政府」を目指す共和党政治家で、熱心なキリスト教徒としても知られる。(ニューヨーク=中井大助)