陥没した道路にはブルーシートが敷かれ、作業員が雨水をかき出していた=14日午前9時39分、福岡市博多区、長沢幹城撮影
福岡市のJR博多駅前の地下鉄工事現場で起きた陥没事故で、穴を埋め戻して電話やガス、水道などのケーブルや管を埋設する工事が14日までに完了し、ライフラインが全面復旧した。同日中にも道路の舗装工事に着手し、通行再開を目指す。
特集:博多駅前陥没
14日午後1時すぎ、地上まで埋め戻された陥没現場を覆っていたブルーシートが撤去され、道路舗装のための工事が再開した。ライフラインの埋設工事は13日夜に終わったものの、雨により14日午前4時ごろから工事が中断されていた。天候の状況を見ながら今後の作業を進める。現場近くの地下鉄工事の現地事務所では14日午前11時から、埋め戻した後の道路の安全性を土木の専門家らが検討する会議が開かれた。
事故は8日午前5時15分ごろ発生。道路が陥没して約30メートル四方、深さ約15メートルの穴ができ、地中のライフラインの管やケーブルが損壊、付近のビルの基礎部分の土も一部流失した。市は14日中の道路の通行再開を目指し、24時間態勢でセメントを混ぜた土を流し込む作業を続けてきた。