継続される優勝カップとしては最古とされるアメリカ杯。ルイ・ヴィトン社製の特注ケースで運ばれる(C)Ricardo Pinto/ACEA2016
165年の歴史を誇るヨットレース・アメリカ杯。予選を勝ち抜いた1チームが前大会の勝利チームと戦う権利を得られる。本戦に先立つワールドシリーズ(WS)の最終戦は19日から、アジアで初めて福岡市で開催される。
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1851年、英国のワイト島一周レースが起源で、優勝チーム「アメリカ」の名前が冠せられた。1983年に豪州艇に奪われるまでの132年間、米国艇が優勝杯を保持し続けた。
大会は不定期開催で、出場チーム数も違う。35回目の今回は防衛艇の「オラクル・チームUSA」を含む6チームが参加。WS9戦を終えると、防衛艇を除く5チームは来年5、6月の英領バミューダ諸島での予選で挑戦艇を決める。6月末のバミューダでの本戦は一騎打ちで、7勝先勝だ。
銀製の優勝杯は継続して使われるスポーツ杯としては最古とされ、フランスの「ルイ・ヴィトン」の職人3人が400時間かけて作ったケースで運ばれる。優勝杯は16日までの各日午後2時から5時、ルイ・ヴィトン福岡店(福岡市天神2丁目)で展示される。