後半、先制ゴールを決めるブラジルのコウチーニョ⑪=関田航撮影
(22日、ブラジル2―0コスタリカ サッカー・ワールドカップ)
ネイマール、いらだち隠せず警告も コスタリカの堅守に
【試合詳報】ブラジル―コスタリカ
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2018ワールドカップの日程・結果
ブラジルのFWネイマールには2人以上のマークがはりつき、時には反則まがいのプレーもいとわない。ネイマールさえ抑えれば何とかなると言わんばかりのコスタリカの守備に、ブラジルは最後まで苦しめられた。
初戦のスイス戦でブラジルが受けた反則は19回。そのうち10回がネイマールに集中。この日のコスタリカもスイスと同じ、ネイマールを徹底的に封じ込む作戦を採った。FWガブリエルジェズスらが成長しているとはいえ、実力、格の面では結局、ブラジルがネイマール頼みだというのはぬぐえないからだ。
前回ワールドカップ(W杯)で8強に進んだコスタリカの堅い守備はこの日も健在だった。最終ラインに5人の選手を並べ、コンパクトに守った。ネイマールが左サイドで1人かわしても、その後ろにカバーの選手がいるのですぐつかまる。後半33分にはネイマールが倒れ、いったんはPKの判定となったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって覆る場面も。守備の厳しさに、ネイマールは審判に何度も抗議、後半36分に警告を受けるほどいらだちを隠せなかった。
ようやく均衡が破れたのは後半46分。左サイドからのクロスをガブリエルジェズスが頭で落とし、そこに走り込んだMFコウチーニョが押し込んだ。過去の通算成績が9勝1敗と圧倒的に有利なコスタリカに大苦戦したが、最後の最後でブラジルの攻撃が花開いた。(河野正樹)