「世界王者」を目指してホタテを釣りあげる子どもの参加者=13日午後、北海道豊浦町、三上修撮影
ホタテ養殖が盛んな北海道豊浦町で13日、特産品をPRする恒例の「世界ホタテ釣り選手権大会」が開かれた。この日の団体選では20チーム85人が釣ったホタテの数を競い、優勝した札幌市のチームに賞金10万円と副賞のホタテ1年分(365枚)が贈られた。
水槽に入ったホタテを専用の仕掛けを使い、ホタテが貝殻を閉じた瞬間を狙って釣り上げるのがコツ。
決勝トーナメントは3人1組で1本のさおをリレーし、3分間に釣った枚数を競った。札幌市の給食サービス会社の同僚らによる「ホタテ釣り部second」が7枚を釣って昨年の優勝チームを下し優勝した。金色に塗られた貝殻のメダルを手にした工藤結花さん(25)は「釣りに行くメンバーで参加しました。ホタテはみんなで分けて食べたい」と喜んでいた。
同町は北海道南部の噴火湾のホタテ養殖発祥の地で、大会は商工会などの若手を中心に2009年から始まった。今年はあいにく外国人の参加がなかったが、主催する「世界ホタテ釣り協会」の担当者は「世界王者にふさわしい戦いぶりでした」と参加者をねぎらった。(三上修)